2017年06月16日

喜ばしい暑中見舞い。

 私は、よくSNSで知り合いになった人と直にメールや手紙などで、連絡を取り合うことがある。
 それは、文学仲間であったり登山仲間であったりその他さまざまだが、その縁の儚いことと言ったら蜘蛛の糸のようである。ちょっとした行き違いで、すぐ縁が切れてしまう。
 しかし、僅少な例ではあるが、何人か長持ちする場合がある。そういう人達は、根気よく私と付き合いを続けてくれて、その結果次第に理解してくれるようになった人達だ。
 僕の観るところ、そういうSNSからの付き合いでも長く持つ人々というのは、大抵立派な方なのだ。無論、立派な人なら誰でも私を認めてくれて、長く付き合いが持つと言うわけでは無く、私と相性が合わないと関係が築けないが、それでも、SNSからの付き合いで、未だに年賀状の遣り取りをしている方たちがいるのは事実である。
 日頃の人間関係のしがらみに揉まれていると、いかに無礼で野蛮で人の気持ちをろくに考えない自己中心的な人間が多いか、嫌気が差すくらいである。かすり傷など日常茶飯事で、受けるこころの傷ばかり多く、そのために会社に行くのが嫌になるだけならまだしも、生きる気力すら失いかけてしまう。山口の彼女だけは、いつでも私の肩を持ってくれて、その優しさは身に染みるが、近くにいないから寂しさはどうしても募ってしまう。
 そんなとき、今日ポストを見たら、意外な人からの暑中見舞いが来ていた。同じ精神障碍者でありながら、看護師として働いている上に子供を二人も産んだという、すばらしい精神力の主婦の方からだった。もちろん、年賀状の遣り取りはしていたが、この時期にサプライズの暖かい葉書を呉れたのは、正直言ってとても嬉しかった。手書きで丁寧に書かれた文字は、女性らしい清楚な楷書で、絵柄も池の中の金魚という涼しげなセンスの良いものだった。
 解ってくれる人は全国にいるのだなと、改めて勇気付けられた。彼女は、僕の主著「菩提人」も買ってくれたこころの広い人でもあった。こちらがいくら正論を言っても通じずそれを誹謗中傷として取って、やれパワハラだやれ人権損害だと叫ぶ口汚い輩が多い中、彼女のようなこころ優しい方も同じ国の地面を踏んでいるのだと思うと、こころが温まる。彼女には、さっそくこころを込めて、手書きの暑中見舞いの返事を返そうと思う。彼女なら、きっと喜んでくれるだろうから。
posted by Pearsword at 08:06| 富山 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 迷い言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
飛梅、さっそく読ませていただきました。
歴史的なものは、疎いためあまり分からないのですが、今から千年くらい前は、隣の国の動きを一つ知るにも遣唐使を派遣しなくてはならなかったこと。
今ではネット社会で、グローバルな動きが簡単にわかるので、今と昔のギャップがすごく新鮮に感じました。
あとはいつの時代も上に立つ人の悩みは尽きないのだろうな、という事も感じました。
頑張って一生懸命やっても、誰かしらにあら捜しされてしまう。
「良くやっている」と認めてくれる人がいないと、帝のようにやる気をなくしてしまうものも多いのだろうなと思いました。
あとは親が子を思う気持ちは良く伝わってきました。
子どもを母親のもとに送り届けてから何とか自分は旅立ちたい、という気持ち、良く分かります。
今回も素敵な小説をどうもありがとうございました^^
久々にじっくり本を読む時間が持てました。

あと、私の感覚、にリンクを貼らせていただきました。
事後報告になってしまいすみません。
都合が悪いときは外しますのでおっしゃってください。
今後ともよろしくお願いします☆彡
Posted by ようこ at 2017年06月24日 03:32
 ようこさん、こんばんは。
 早速読んで戴けたのですね、ありがとう御座います、作者冥利に尽きます。
 帝が鬱病なのは実は僕の創作で、史実ではありません。若くして出家したという事実から、そういう仮定で話を進めました。
 また、茂子を遺して逝ってしまう道真については、これも創作ですが、もう少し上手いやり方が無かったものかと、後から思いました。信頼の置ける友達に託して、京に送り返せば良かった。
 でも、楽しんで戴けたようで光栄です。
 リンクフリーなので、リンクはどんどんしてやって下さい。
 ありがとう御座いました。
Posted by Pearsword at 2017年06月25日 22:06
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